(ネタバレ注意)
えくしらん:
分裂と驚愕(前)(後)の計3冊で1エピソードの大作という事で一気読みさせて貰ったが、消失程のカタルシスは得られなかったというのが正直な感想だ。消失の最後でキョンの自分の立ち位置への認識が一新されたが今回はその再確認どまりという印象だった。消失以上のモノを期待するのもご無体な話かも知れんが。
3冊に渡る出来の悪いゲームブックみたいな展開は最後にまとめられてはいたものの、スカッとし足りなかった。きっとこのシリーズは消失が完結編で後の話は消化試合みたいなもんなんだろう。
のび太の大魔境も自分達が過去に戻って自分を救う側の視点に立つ所までは特に映像化してなかったしよ。そういや大魔境クライマックスの加勢の登場ってあらかじめ約束機なんかにお願いしなくても成立するんだよな。その辺をきちんと判って色々自分に有利になる事をやってる
ビルとテッドは大好きだ。
話が跳んじまったが消化試合呼ばわりしていても消失に繋がるまでの話を知りたくない訳じゃあない。早く謎解き編を読みたいぜ。
あと分裂は発刊当時読み滞っていてその内に続刊延期が続く異常事態になった事を聞きつけ、「どうせもう続刊なんて出ないんだろ」と余裕ぶっこいて読まずにいる内に数年が経過し、読み始めたのは驚愕が発売された日で、最初に書いた一気読みというのは本当に3冊を一気読みしたという事を白状しておく。お陰で分裂-驚愕間における記憶の齟齬もなく快適に読めた訳だが、あとがきで身に覚えのないブランクについて作者に謝られちまったよ。まいったなあ。何かこっちが申し訳ない気分になったから消失の外伝らしい
追想にでも手を出して見るか?

涼宮ハルヒの驚愕 初回限定版(64ページオールカラー特製小冊子付き) (角川スニーカー文庫)